• 2016---2017

     

    駄目になる覚悟
    基本のきりん
    きみの吐く嘘がきみだけのものであるように
    可愛い子には狩りをさせよ
    きみの術中
    きみは自己中
    きみだけ閨中
    きみだらけの昼中
    きみしかいない夢中
    貴方へ贈るあじさい便
    散りゆくひとの胸のブローチ
    暫し邂逅を待たれよ
    何色の日々を想い出と呼ぶ
    さよならの散りばめ方も人それぞれ

    そこには破戒と祈りだけがあったよ
    或る夜の星の渡り
    澄ました瞳で見貶して
    きみを絆すは一天の闇
    祈らずとも朝日はやさしい
    (07.07)

    闇夜/病み夜のポップン
    やさぐれお化けのしもべたち
    義足がわりのキャンディケーン
    翡翠の石ではあるまいし
    飴は降っても血は固まってもくれないし
    あなたの思慮思考ごと透けてみえるよ
    あなたの消化器官ごと好いてみせるよ
    (10.31)

    朝日もコートもないところに二人
    胸に一番星を抱いて生まれてきたひと
    この心臓のはんぶんはもうきみの色をしている
    あの夜のいくじなし
    星の呼吸も儘ならぬ
    ショパンも地図もなくたってもう迷わない
    ぼくのファム・ファタール/熟すころだよ
    首の皮一枚まで愛せよ
    Cerise/ほらあなたも毒されてるよ
    純血とクロッチ/今晩はとっておき
    彼の弾丸は何故だかわたしの弱いところばかりに当たるのです
    不仕合せキネマ/もう奪ってもい?
    手折った梢は探さないで
    だって愛を語るには青過ぎる月でしょう
    いつまでも痛い目みせてよ
    耳にさわったあの日の呪文
    問うならばその首筋の不実
    ピアスホールを侵していく その熱のなまえは疾うに知っていたのに
    まだ春の鼓動を知らない
    誰のせいにして泣く?
    間違いだらけの夜の話
    夜蒸し器
    月に隠れて夜を更かす
    a maiden flight
    何かを失うのに最適な日
    触れてしまったら跡形もなく崩れてしまうこと、ぼくらは知っていたはずだった
    貴方がくれた痛みじゃない
    月明かりでは眩しいくらい
    わたしの春を青くしたひと
    それは容易くわたしを駄目にするひと
    あなたの形をおしえてよ
    証がほしいと喚かれたい午後
    眩いままに泣き焦がれて死ね
    契るための舌もない/千切るための舌もない
    死んでるテンション/凍んでるテンション

    ハロー、忌々しき安寧の日々
    永遠の馬鹿たちに捧げるチョコレート
    みえっぱりといじっぱりの百日戦争
    泣けないヒップスター
    清楚を塗りかさねたくちびるで啄む愛など
    星になるための仮眠
    みつめすぎたら空いた穴
    ahen・花と阿片とロックンロール
    merry bad ending/merry but ending
    あなたなんかいらないと大声で泣きたかった
    非情ベルを鳴らして眠る
    王子は今夜も跪かない
    talking to the bone
    骨の髄まで正しく支配された街
    ※よそ見がヘタなふたりです
    なんてすてきな同族嫌悪
    あれは誰に誓った口づけだった?
    酒は飲めてもあなたの意図はいつもうまく呑めないままです
    愛し足りないので終われません

     

    「ふたりのこと」
    始まりの朝に融けゆくふたりのこと
    必然などまるで信じない運命のひと
    花より甘やかに降るくちづけのこと
    正しさと浄さだけでは成り立たない
    白線は手をつないで跳び越えるもの
    身を焦がす業火をもいつくしむこと
    ふたりがきちんと終わるということ
    朝焼けの淵に沈んだままの鍵のこと
    舌に溶かした呪文は唱えられぬまま
    呼吸ひとつ上手くいかない夜のこと
    シャベルで埋められたはずの水溜り
    あなたをわすれた星の上で笑うこと

  • 2015

     

    フェイクファーにひそめる純真

    なんてたのしい21.5世紀
    パン屑のこぼれたよるに
    絶対幸福宣言
    背筋がふるえるほどの幸福をあなたに
    一ピース嵌めれば吉日
    愛は環状線に乗って
    あなたを想えば冷える爪先
    さながら空泣き
    猫背アイドル
    猫目のプリンス
    王子でごめん
    ロスト・イン・ノースポール
    一縷の閃光
    レンジで温めた愛ですが
    なけなしの愛でよければ
    さて、今きみが吐き出した愛の破片はわたしの花柄のシーツの上で死んでいくわけですが
    boy meets grrrr
    愚かしくもきみを愛すよ
    今夜はTI・MA・TSU・RI?
    華麗なる犬死に
    プリンカップ遊泳
    火星ソーダ
    容易い絶頂
    天下取りとミイラ取り
    痕跡器官
    きみのあいしてるは生臭い
    シリウスも光らないけれど
    きっと答えは真綿にくるまれて綺麗なままでいる
    ほんとうはきれいなあなた
    ほんとうは何も愛せないわたし
    ミュート・サブリミナル
    お子さまひとり 大人さまひとり
    お隣さまひとり
    のこりの一パーセントに駆けてみる
    エヌのからだ
    きみが紡いだ染色体のこと
    火曜9時のホモサピエンスたち
    喉元思案/喉元事案
    (the) old enemies
    フェイクファーにひそめる純真
    麒麟になっちゃった 
    愛ってふたつでセットなの
    どうせって笑うきみと、どうかって祈るぼく

    きみの劣性をあいするのだ

    「こんなこと素面で言えると思った?」
    へたくそなウインクで幕引きなんてまっぴらごめんよ
    ラブと殺意は紙一重?
    瞼のうらで何度も何度も殺したきみへ
    惚けるな危険
    わたしの地獄にきみはいない
    視線が融け合う22時
    リップノイズは意味を成さない
    愛してるだなんて云えない
    生憎、可愛らしい声帯など持ち合わせておりませんので
    スイートルーム焼き討ち事件
    DNA・だれでもないあたし
    きみの劣性をあいするのだ
    そうしてまたその白い首筋に穢れた指先を添えて
    きみに囚われゆく夜半
    女の子・イズ・ムテキ?
    あなたのために流す赤い血なんて元から一滴もなかった
    ライフル・アンド・セーラー
    死春期
    その舌引っこ抜いてい?
    つまるところ下心です
    これでいいのか2015
    えんえんエキセントリック
    Where's the beef?(中身はどこなの?)
    あの子はどうしたってバニラ
    焦がれ焦がされる日々
    ルビーのしもべ
    applehead(おばかさん)
    やんごとなき暴君
    きみは下手人
    やさしさ出血大サービス中
    未亡人は猫足バスタブの夢を見る
    展翅した夜の果てに
    たとえばわたしが噛みついたとして
    あなたの身体に毒の一滴残せやしないのに
    青痣ばかりが残るね
    いたいいたいあいたいすき
    あなたの泣きかたをおしえて
    惚れた腫れたの冥土行き
    盲目の あの子を乗せて バスは行く
    エゴにまみれたぼくの肺腑
    床の夜のゆめ
    この地球のうつくしいもの、醜いもの、ぜんぶ教えてくれたのはきみなのに
    ブランケットを投げ捨てた夜のまんなかで
    13月に逢いましょう
    きみの生きた証は成層圏で燃え尽きました・きみの還る星はブラックホールに消えました・きみが骨を埋めた星はやさしくつめたい青色でした・きみの瞳のような青でした・今はもう 光ることもないけれど
    あなたのきらいな宇宙人より

    いつくしみの美学

    20XY年のリトル・ミス・トーキョーより
    日曜の夜にはインビジブルな悪魔が住みついている
    きみの「ごめん」とお巡りさんの必要性について
    「キスするたびにどうしようもなく怖くなるんだ」
    そういって唇をあわせる夜の軟弱さったらないね
    痛覚はいつからだか鈍い
    急所にはとどめのキスを
    さよなら三角 また来る刺客
    借金帳消し 貴方はだれかで上書き保存
    炭酸、ボタン、あるいは魔法 / 弾けちゃってほら断末魔
    いつくしみの美学
    シークレット・ピアス
    金星と木星の仲違い
    ラスト・ワルツは地の底で
    きみのこころの壁に穴をあける仕事
    gyururi・gyururi
    巡り巡って文明開花
    ベル・エポックの墓場より
    月も欠けない夜だ
    天下のクローン曜日
    「さいご」だけが悲しい夜とハチミツ
    あの子はもう目を覚まさない
    きっとそれは悪魔のキス
    パズルを埋める度にあなただけが欠けていく
    あくる日のジオラマ
    シンクに流した恋の残骸
    794年 泣くよ わたくし上京中
    三叉路にてきみを待つ
    正しく息を止める日
    4949泣くなよ頼むから
    底無しのセルリアン
    それはどうやったってきみに溺れていくような青
    今ごろ必死にデリートキーを叩いたって消えてやんないよ
    仮面の下で泣くから大丈夫

    水性のイミテーション・ ブルー

    泣く・哭く・鳴く
    午前三時 きみの泣き言を聞きながらカップラーメンを待つ
    ぼくのためだけに泣く子
    泣けど哭けどあの夏は枯れたまま
    水性のイミテーション・ ブルー
    あいしてるってだれが最初にいったっけ
    さあ、だれだろうね
    朝焼けのベッドできみの背をさすること・救われる気がしたんだ
    泡にもなれぬ人魚の末路
    右も左もわからぬまま、大洪水に巻き込まれて、痛みも青さもわからぬまま、きみのなみだの温かさだけが皮膚を侵した
    ふやけた視界で愛は死んだ
    愛によく似た酩酊感・生憎よく似た浮遊感
    いつまでたってもひとりでなけないあなたに・きみが泣く理由はぼくが作ってあげるから
    貴方がキスをするのはわたしが泣いているときって相場は決まってる
    傷口になみだ
    泣きたい日のトライフル
    星も降らない夜だから・この夜が明けるまでふたりさめざめ泣いていよう
    ゆるんだ涙腺は懺悔のキスを待っている

    だってセロリきらい

    ひゅ~ どろどろ
    hyu to dorodoro
    ゆるゆる殺傷
    「こんにちはおにーさん」で瞬殺?
    愛と魔法の二重テープ
    こっからが愛とか聞いてないよ
    こっから先有料とかはやくいえよ
    キャラメル味はお断り
    レディを美味しくいただく方法
    清純派ペプラムガール
    チュッとしてギュってしてはい、おやすみ
    あなただけに揺れたい
    わたしだけに揺れてほしい
    右耳のピアスホールは予約済み
    きらきらとほつれる想い
    押して駄目ならたぶん引いても駄目
    だってセロリきらい
    惑星さいごのラヴソング
    きみに捧ぐくそったれポエム
    まつげが刃にかわるとき
    ほんとうのおんなのこを教えてあげる
    恋した爪先はなかなか揃いやしないので
    わたしの三年分のドキドキ返せよ(倍返しで)
    正しくかわいく生きてゆこうね
    tiny girl & tom boy
    自惚れていてねダーリン
    愛の音(ね)を紡ぐにはまだ早い
    ナルキッソス・シンドローム
    少女ならば視線で殺せ
    見間違ったがさいご
    どうせならとっておきのいまを可愛くアブノーマルに生きたいから
    そのちいさくって丸い爪を染められる権利がほしい
    あたまのなかにはクリームがつまっているのでむつかしいことはわかりません
    ファイナルアンサーはとびきりやさしいキスのあとに

    夏の世

    まつげの隙間をうずめるように恋をした
    シュガーパインの鉢植えのなか パセティックなラヴの芽吹き 困らせ属性のきみ たまにはしろみ 絶対女王政下 弱者の夜は今日もみじかい 冷凍室は息苦しく あなたの心音はなにも奪えぬほどにぬるい きみのやさしさが真ん中を刺すから 理由なんかは後付けで良い 不確かなものほどうつくしいんだね 眼球に貼りついたレンズを無理やり剥がすみたいに そうやってすぐいたみで証明しようとする どうしようもないあなただから 昭和基地からスバールバルまで 世界中どこにでもありふれたことばで あやふやな周波数で どうぞ揺らいじゃってください 壊れかけの耳小骨がいたいほどに ふるえて 18回目の夏をお知らせ 太陽系がねむるまえの日の 蟻の葬列 絶賛夏眠中 わすれないよ なにかを失いゆくときのにおいも味も 棒付きアイスが千分の一の確率で当たり 夏の世 海で人魚に成り果てるのもいいね ねえ、すきなんかじゃなかったよ すばらしいね すばら死 愛に似て非なるもの 依存なんてかわいらしい響きじゃ足りない 噛みしめていたいよ ただ一心に どの日曜日よりしあわせな朝陽のなか いっしょに逝こうよ 大天使の庭 部屋じゅう薔薇をしきつめて あなたのキスを死因にするには勿体ない朝だ 繋ぎ目はどうやらさみしいようだから
    八回転んでおやすみなさいをしよう
    (お好きなところで切ったりつなげたり)

    いとしくって反吐がでるね

    きみの口癖を忘れたときにおわるよぜんぶ
    凍てつくニューロン
    きみを感じられない神経系ならいらないね
    デスティニーってどの口が
    夢に夢見ぬオトナたち
    (こ)じれてあかくなってしまったようです
    あいしてるとかおまえだけだとか、極寒のなかでアイス食べるよりさむいわ、ってアイスかじる、そんなふたり
    叱ってくれないうちはまだきみの手のひらの上だね
    ドグマに死す
    ネガティヴ・スパイラル・ミッドナイト
    「月が出ているうちにエスケープしよう」
    大人になりきれないオトナの戯言シリーズ
    くちびる以外はぜんぶきみのものにして
    永遠を縫いとめたはずのくすり指が今になってぐずる
    ざんねん、都会の空気で穢れたあなたに白無垢は似合いません
    ウィークエンドは無重力
    日付変更線で迷子にならないようにわたしのうすら寒い夜はぜんぶあなたにくれてやる
    首筋にナイフをあてること、つまりは断罪の
    きみが☆いよ■をちょうだい・きみがほしいよ資格をちょうだい
    痛がりさんの爛れた心肺
    わたしの一部になりませんかっていう誘い文句
    きみの肌色は目に優しくない
    永遠をさがしにいこう・永久途切れることのない赤道の果てまで
    Q.三畳半のキッチンはシンデレラ城になり得るか
    A.あなたの女子力次第です
    あなたの内臓までハッキング
    解き明かしてみてよ女のコの永遠のヒミツ
    昇華不良
    世界でいちばんやさしいうそをずうっと奥歯で噛みしめている
    きっと呑み下してしまったら綺麗に生きていけなくなるからね
    ハウメアきみの拍動だ
    破壊され尽くしたオゾン層はうまく息のできない僕らを救ってはくれないね
    きみが修羅と成り果てて早百日
    嗚咽するきみはまったくキュートでもなんでもない
    正しく絶望する夜明
    手繰り寄せるは蜘蛛の糸
    あなたがしるしを残していった瞬間から絡め取られている
    盗むのが遅すぎた春先に
    かんたんに吐き出せてティッシュでくるんで捨てられる程度の気持ちでしょ
    だってゆるく弧を描いているから
    あの放物線上でほどけた愛の末路を知る

    共犯声明

    くちびるの端っこにはほんの少しの蜜をのせて
    いちばんたいせつな五文字はくれてやらない
    もうちょっとだけぐずぐず泣いていよう
    喜んで君のものに成り下がりましょう
    愛の分配法則
    ニューロン抹殺
    ないものねだりの天才
    イヤよイヤよも今のうち
    ゆるしをこう
    共犯声明・夜毎罪を重ねたふたり
    キスひとつで肯定に変える
    たまに無性に噛み付いてやりたくなるのだ
    そうして味わい尽くして焼きつけて僕の一部にしてしまいたいのだ
    あの夜の心臓ふたつ分のざわめきは朝焼けの裏側に葬ってしまおう
    似非淑女の本懐
    ロマンスの欠片もないナカで、ぼくの全身きみが好きだと泣き喚いている
    綺麗事はあなたの夢の中だけで
    きみの涙は花をも綻ばせる
    春を売るおとこのこ
    蜜もしたたるおんなのこ
    エグい返事まってる
    下心だってぜんぶほしいよ
    ぜんぶじとついた夜のせいだ
    小指はずしてチェックメイト?
    毒色ルージュはなにを食む
    過ちをもういちど・愚かだね僕ら
    悪い子と悪い事
    きのう見捨てられた神様のはなし
    うわべだけを愛していよう
    リボンとミステリーはゆっくり解くのがきまり
    きみの瞳で飼われてみたいのだ
    そんで飼い慣らして壊してくれたら本望
    嗤って蜜を上手に啜る、あの子のようになりたくて

    最高にハッピーでくだらない話

    リベラ・リベラ
    その呪文を唱えておしまい
    変光星
    殺傷本能
    非依存体質
    駅長室心中
    無条件幸福論
    不純異星交遊
    産声を上げたときから鳥籠の中
    AM 0:31のダージリン
    ぼくのエゴイストはあざとい
    ぼくのプリンセスは手ごわい
    そんな酸素じゃ物足りないんだ
    どうかブラックが飲めないきみのままで
    正しい拍動
    つまらないね呼吸の仕方
    豆腐メンタル・僕がぐしゃり
    糖分補給は丑三つ時に
    ポップコーンも弾ける月夜
    天使の啜り泣き
    0.03ミリを厭う指先
    ブラウン管の女王
    ナイフで切り裂く八十八夜
    最高にハッピーでくだらない話
    以下お子さま立ち入り禁止
    「どーも僕ちゃん過激派です」
    きみへの復讐のためにこの心臓は動いてるらしい
    逆立ちで賛美歌歌ってやる
    「わらえよ、死に損ない」
    満たされない理由・ためらえば雨も長い
    正論のなかに閉じこめておかないで
    昼ドラ要素が足りないネ
    ロマンス探知機
    ドライヤーと涙声
    空も飛べない地球人
    インスタント・フィッシュ
    女王蜂とキスマーク
    惚れられた強み
    春がきらいなみっつの理由
    「好きです、蹴ってください」
    「君への愛なんて24時間もあれば十分語れる」
    このご時世ファンタジーのひとつやふたつお金で買える
    あなた限定で聞き分けの悪いこども
    水平線の途切れるところでずうっと待ってた
    どうして春を追いかけなかったのか
    静脈から流れでて衰死

    成立しない傷み

    「はい、こちら赤い糸断ち切り課です」
    どうぞ遠慮なく見限って
    世界の終わりにするキス
    じゃあ誰のためなら泣けんの
    きみの出口になれるなら
    しらないをんなの横顔で異国のうたを口遊む
    意味のないことばの羅列はこんなにもうつくしいのに
    この先にはダークファンタジーが待っている
    白黒映画見ながらぼそぼそ泣く、そういうの
    つまりは人生なめてみれば案外美味しいってもん
    頭はよくなかったけれど、巷に溢れたラヴソングがマヤカシだってことなんかは産まれたときからたぶんしってた。だからぼくは今日も薄っぺらいトーキョーの空の星を馬鹿みたいに見上げてさ、耳に馴染んだイミもわからぬことばを舌先で転がしながら歩いていくのさ。
    みんな狭い都会のなかでありったけの自由と幸福をさがしてんの

    いつからおれらふたつになってしまった?
    白衣と純潔
    失われた楽園
    白衣を着た悪魔
    コードするには頼りない
    この死はプログラムされていた
    燃え尽きた星
    透過速度
    成立しない傷み
    クレーターよりは近くって
    散り散りになって還るのでしょう
    つまるところきみの一部
    あの日わすれた感情は割れた試験管のなかにあったのね
    ワールズ・エンドは仮眠室で
    狡猾さを手にした幼いおとなはすべてを置き去りにしてきたのだ。青く閃めく17のあの夜に。

    きみの左心室より

    花も凍える朝だ
    ache of Greek
    きみの左心室より
    泣き虫退治
    すげない声涙
    コピーペーストじゃ分にあわない
    朝によわい天使
    夜を飼い慣らした悪魔
    ラ・ラ・ラ
    きみのさえずり、宇宙へ消える
    痛みなんてしらずに昇天しちゃいたいの
    きちんとハグしてくれなきゃ泣いちゃう
    醜く抉るのだって簡単じゃない
    スプーンじゃうまく救えないんだ
    フォークじゃうまく掬えないんだ
    見えない深くまで融けあいたいんだ
    いつまでも知らないふりして待っていてくれたらいいのに
    きみを弱くするみっつのこと
    "すきだよ"は禁句です
    晴れの日のマニキュア
    散りばめた嘘はもう拾えない
    低血圧ちゃん
    ブルーベリー・ロケット
    次の進化までずっといっしょ
    最高にチャーミングな声帯
    草臥れた呼吸器
    だれもしあわせになれない帝国
    朝陽が溶け込んだスープ
    愛され地獄はどちら?
    きみが産声をあげたすばらしい日に
    itaiyo
    ここが痛いよ/ここに居たいよ
    不器用だから見えないんだよ
    スクランブルド・ミー
    きみの"とくべつ"を飼い殺さないで
    悪役はわたしでじゅうぶん
    しあわせで小腹は満たせない
    食べ頃の少女たち
    ひとくちでやめられる依存型
    たぶんとひみつで成り立つ関係
    透明度の高い虚言
    泣きたがりのボブヘア
    同じ体温で同じ朝を迎えられるように
    きみを抱きとめるためだけの嘘
    あやふやなことばでつたえて
    簡単に壊れたりしないよ、やさしくしないでいい

    残星を齧る日々

    貴方のためならユダにだってなれる
    深夜の茶会
    やさしく煮詰める
    眠れない夜にお砂糖二杯
    星空のコンポート
    夜番の足音
    乙女の真似事
    One girl's meat is another girl's poison.(甲の薬は乙の毒)
    ほつれかけイエスタデイ
    柘榴の半夜
    あの子の瞳はアルミ製
    夢に蕩けた枕の色
    26時の電子音
    パラライズド・パラダイス
    夢占 かわい子ちゃんは37564
    ふしあわせスプートニク
    午前三時のアールグレイが身に沁みる
    夜明けのすきまを縫いとめて
    夢解く指先
    chira-chira
    残星を齧る日々
    右も左も分からないふりしてウインク
    そんなロマンスじゃ飽き足りない
    一等星の焼滅
    相容れない体温許り
    オートファジー・ガールズ
    とびっきりの悪い事がしたい
    すべてきみの存在理由になる
    夜に溺れる子羊たちよ
    ペチコートの内側
    危ういまばたき
    流れ星のマスカラ
    従順を脱ぎ捨てて
    そうやってみんな、諦めきれない夜の使者になる

    無声放電

    どうか笑って聞いておくれよ
    君の助骨の上で死ねたら本望さ
    僕の涙の痕を知らないでしょう
    僕の血の味を知らないでしょう
    人間みたいに無茶苦茶愛しあいたい
    傷ついた回数分だけキスをあげる
    かわいいだけじゃ生きていけない
    寂しくたってしねない
    できそこないの恋
    声も無く哭く
    理不尽な指先
    ただ冷熱を辿るだけの
    short-fused girl・短気な女の子
    わらって転んではい終わり
    元を正せばみんな甘ったれた残滓
    無声放電/夢精放電
    花冷えの夜半
    うつくしい嘘がつけないひと
    やさしく毛皮を剥いだなら
    眠たくなったらエデンに還ろう

    デイドリーム・シネマ

    彷徨える恋人たち
    おどろおどろしい痴話
    くらくらり
    薔薇のかんばせ(※棘あり)
    ズタズタに傷つけたいし、傷つけられたい
    daydream-cinema
    シエスタを決め込む者たち
    電気毛布と航海
    ららららん
    口遊む狂気
    ぞっとするほどかなしい話
    吸愛衝動
    滴る髄液
    朽ちた左心房
    ストロベリー・セックス
    不道徳なをとめたち
    肌が綺麗なうちに死ねばよかった
    食める宇宙
    美々しい狂気
    可哀想なふたりに酔うふたり
    ミジンコほどの愛に欺かれているのさ
    すべてはとんだ誤算だったってわけ

    長文

    きみの悲鳴 ちかちかと星を揺らして もう明けない夜を劈いた インモラル秘めた喉奥 とどかない あなたの愛すらのみこめない
    花と愚図・花と屑/しっていたよきみのこと すべらかな腹の内 柔いレースにふちどられ 潤びていく欲望を
    あなたはぜったいにわたしの「ぜったい」なんかじゃない
    だまされやすい男のままでいてください 私のために 貴方の愛する彼女のために/週末のごほうびのプリンを頬張るような軽率さできみを愛せたら
    冷蔵庫で眠っていた缶詰を空けたみたいな夜のはなし/白桃みたいなあなたのうすい頬っぺたがたらりと溢れおちる瞬間を見たかったの それだけだったの
    愛することに不向きな肢体/ぼくと死んでくださいだなんて軽薄なくちびるで告げられましても
    あの子の60デニールをきみはやぶれない/そんなやさしい指じゃきっと暴けやしない/だってあなたはなんにもしらない 鉄を剥いだらみんな ただのか弱い乙女だってこと
    朝焼けはトーストに乗せて頂いちゃいましたよ/こんな清々しい朝に愛を語ろうだなんて馬鹿げてる
    埋め合わせはきみの作ったチェリーパイなんかでもいい
    どうして胸に灯す星がちがうの 言葉を紡ぐくちびるはおなじ甘さで震えているのに
    ジュースをつくるみたいに、わたしの不要物を取り除いて、きれいな気持ちだけをぎゅっとあつめて。そうして貴方に贈ります。
    きっとうつくしいきみは想像したこともないんだね。ぼくのからだを流れる血の色がどれだけ穢れているか。
    301号室のユニットバスにはシーラカンスが住みついている/彼女言ったわ 彼のペール・ブロンドはフェイクだって
    夜に落ちていくあなたは宛ら修羅のようだ/おとなしく夜明けを待つくらいなら、きみと永遠の夜に閉じこめられたい
    しってた ほんとはこの星に生まれ落ちたときからずっと、夜はつめたくあなたはさみしい
    午前二時 揺蕩う電波の向こう やさしいこえがうずまき管をぐらぐら揺らす なにも言えないから代わりにピルを飲み込んだ
    満たされないうつわにありったけの愛を注ぐのは何時だってわたしでありたい
    欲するってだいじなこと あたしの生きる原動 なんにもいらなくなって、なんにも堪える必要がなくなった そんな日にはきっとあたし干からびて死んじゃうね しんじゃうからね
    できそこないの僕のコピーが今日もどこかで産声をあげる
    きみがテザートのいちごならぼくは気持ち程度に添えられたマッシュポテト

  • Project

     

    メーデー、シーツの海より

    ituku(ru)simu?

    疾うに酸素は足りません

    いつかの無垢を抱きしめる

    ふやけた翅では飛べないね

    揺るぎのない青

    革命前夜のうそのこと

    呪うならばその指先の冷たさを

    鱗を剥がしてもういちど

    (to こよゐもなきます)

    「悪い子のおあそび」

    きみのその甘さがアイラインを滲ませる
    運命線に着火
    と見せかけてまして
    魔女を淑女に変えるための10のメソッド
    擦り切れアガペー
    かなしい火遊び
    きみは水晶ぼくは黒曜
    いたずらに翼を染めて
    さみしい夜こそ小指を結べ
    (to 花殻と迷子)

    「ウサギ」

    あなたのプーぺにはならない
    夢のつづきは天蓋のなか
    慰めあい協定・胡椒とリボン
    純白を屠る指先
    さみしさを引っ掻く爪先
    きみなしじゃ呼吸困難
    三日月のさかまつげ
    ルビーの涙・乙女は泣かない
    掌でかわいくダンスしてあげる
    to けだもの語り

    「white×girl」

    やさしくその翅をもいであげる
    うっそりと微笑んでみせて
    どうぞお好きに染め上げて
    mush・mellow・girl
    レース下の隠しごと
    消えゆくヘヴン
    ふやける罪咎
    白けた残夜
    少女の刄
    白宙夢
    to pallet girl

    Panie × Seisyoku

    棘の手ほどき
    Odoro no Tehodoki
    醜いヒトの子だって恋をする
    ことばになるまで待ってるよ
    わたしもあなたも(あい)くるしい!
    夢中のチュウも三度まで
    不幸を着た女
    今日はステキな破滅の日
    ミルク・プラネット
    いつか鎖が壊れても
    バターナイフで切り裂いた
    きみのやさしいを咀嚼する
    まがいものには火星の水を