• OLD LOG

     

    愛に傷はつきものだから
    解き明かすには眠りが足りない
    growing/glowing pains
    海のはじまりを印しては泣いてばかりいる
    袂からゑそらごと
    よるべのない二人
    今夜こそおまえがすきだと泣いてやるのだ
    おとなの恋愛とかけて算数とときます
    そのこころはいつも×- かけひき
    はいかイエスで答えてね
    あの子の微笑みの引力
    snoozers / まどろむ者たち
    しあわせいかつ
    もはや守備範囲外
    とっくにきみの領域内
    シュガーコーティングされたあの子の舌たるさったらかなわない
    今宵きみのハートを抱きしめて
    ほらもうあとはきみが頷くだけ
    まるで愛に生きるけものだ
    きみの祈りのやわらかな叫び声さえ思い出せずに
    ぼくの化身は二度死に絶える
    酸素不足のプラットホームに泣きたがりのきみを置いて
    別れの日の耐水性
    あなたの番犬にもなれない
    いつかみた神の屍骸をさがしてる
    「にんげんみたい」
    騙し雨 damashiame
    歯形残して愛しらず
    生き急ぎのヘヴン
    きみが今さっき手放したものが愛だよ、なんてぜったいおしえてやらないけれど
    レール上で羽化を始めた夜のこと
    究極きみだけ
    勝手に花弁で満たしていかないで
    ヒールを脱ぐのはきみだから
    「会いたい」だけがいつも言えなくて26時
    花になるための呪文
    ぐずぐず溶かされゆくイノセンス
    あなたの肌はいつもしあわせのにおいがする
    パンケーキにはジャムがなくちゃね
    きみの瞳に移住予定
    あなたの規則正しい鼓動のとなり、なにより幸せな朝を迎えてみたい
    結局きみだけ
    吐る無垢 taguru-muku
    呑みこむ不実
    嫋やかなる服従
    あたしを不自由にしてね
    うまいこと抉っておいてね
    世界終末の夜をなぞらえて
    乾いた唇に愛を運ぶだけの器官
    プラトニック・ゴーストは夜に泣く
    ゆるやかに燃えつきてゆく

    きみが愛と呼んだものすべてが灰になる

    ぼくが灰になってもあいしてくれた?
    愛は鳴り止まない
    あなたを奪った丘でまってる

    とろけだす意識の中、きみの奇麗な鱗なんかを思い出す

    つたない呼吸を止めてもいい・それでもなお、きみは泣くほどうつくしい

    やさしい来世で待っていて

    そんな薄っぺらい皮一枚でぼくを繋ぎとめようだなんて

    脱けがらを愛せよ

    きみの最期を偽装しよう

    深潭は雨の香り

    孵化したがりの四肢にさよなら

    籠の蝶
    80デニールの予防壁
    ミレニアム・不死鳥は眠らない
    あなたの化石を信じてる
    ステロイドで薄くなったきみの皮膚の真下
    ぼくとおなじ怪獣の血が流れていると信じていたのに
    パンがなければみんなで踊ればいいじゃない
    愚かなわたしをきちんと愛せばいいじゃない
    さみしい夜のかたすみに ふりかけたグラニュー糖には気づかぬふりして
    その雪肌をしっている
    サイバー・マンデー・ゴシップス
    事件は羽毛布団のなかで起きていた!
    それは眩きシロップの夜
    リラが綻びたら合図
    だってあの子はいつもまぶたを閉じて待ってる ずっと待ってる、一番星のきらめきを
    リップルマークの点滅信号
    よわむしピカロ・愛のリズムを刻んでおくれ
    きみのこころの解錠方法をおしえて
    どうかガラスのくつは脱いでおいて
    ロマンスを追いかける季節がやってくる

    ふたりの透明が合わさるところ

    素足でふたり、恋の音を確かめにいくのだ
    首にはリボンを結んで待っています
    締めるもほどくもあなた次第
    きみの呼吸に触れた部屋には夏の魔物が息衝いている
    死に絶えた宝石
    ひどく酷薄な唇歯
    白骨化した夜の呪文
    愚かなきみの骨の髄まで
    ダイヤをうずめたその瞳で
    どうかぼくを裁いて欲しいのです
    いいよ、どうぞ、朝日といっしょに消えちゃって

    うそ寒いワンルームのすみっこであなたのマボロシを嗤ってあげる
    月夜の不審火
    あの日重ならなかったてのひら
    あなたの愛に埋もれるからいいよ
    愛と渇きの半球
    事実だけが生産されない部屋
    あの子のなみだはバーチャル
    彼のいれたミルクティーの中に境界線が溶けさるまえに
    中途半端なからだを持て余したまま、ぼくらはエゴの塊に成り果てる
    わたしが欲しかったのはこの手じゃないのに
    ぼくときみを隔てる表皮はいつも頼りなくふるえるばかりだ
    INVADER・ぼくはきみの侵略者だ
    きみも理性も攻略してやるのだ
    銃声からの幕開け
    少女は二度息絶える
    MADE BY VENUS
    彼女は赤を知りすぎている
    シルキー・ヴォイスに要注意
    しまいには心だけじゃ満たされなくなるでしょ?
    あなたの息の根とめるのはわたし

    連想お題

    ・ちぐはぐ

    きみの唯一の死因になる
    最初で最後の晩餐会
    壊れるまで薇を巻いた

    ・必然などまるで信じない運命のひと
    物語は得てして夜更けに始まるもの
    目次には載っていない愛とか恋とか
    きみの呼吸の健やかさを絶望と呼ぶ

    ・エレファンツ・ブレス
    灯台のもとで君をただ待つ人がいる
    甘くなくてもそれは罠です
    思い通りにならない人よ/ひと夜

    ・紫陽花
    薄紅のルフラン
    ときめきの純度
    震えるこころはいつも二つ

    ・光る金魚
    あなたの影はもう見ない
    ゴースト・イン・ザ・カクテル
    シュガーコートを纏ったふたり

    ・アンビバレンス
    絶対不可侵のひと部屋
    二人の過ちには名前がある
    ひみつが磨れて蜜になっても

    なにかの企画

    なめらかに解れてゆく秋
    ぼくら奇跡の星生まれ
    これっぽっちのため息
    しあわせを縫い上げるひと
    すべて壊れるまで笑わなくては
    あなたを知ってから夜がすこし怖くなった
    あしたの足音
    白が飽和する部屋
    頭痛にロック
    あなたがわたしに見た光
    ふたりの雨の向こうに見るものがあの日と同じでありますように
    とうにきみは手に負えない
    誰にも見えないバツをつける
    きみの物差しで測ったすべて
    きみの夜の支配者になる
    荊棘の頬にはざらめをひと匙
    あなたの背中に春は降るもの
    闇夜の芯が蕩けてしまって
    とろ火で煮詰めたその呪文
    その綻びを愛と呼んでもいいですか
    あなたの温度で傷んでゆきたい
    誰も彼もが天使をさがす日
    花より甘やかに降るくちづけのこと
    きみだらけの最中
    撃ち落とされたい心だった
    トリコローレ・ステップ
    神話も眠る午下り

    2014-1

    ネオンライト聖戦
    衛星的にね
    なんてきれいなブラックホール
    血濡れたハートは誰のもの?
    なみだはあの日の海の味
    ろくでなしラヴァーズ
    カルシウムは足りてます
    足りないのはいつもきみのひとことです
    アンチ・アンビバレンス
    ざらつく塩味
    あの子の心臓窃盗罪
    オリジナルを貪る怪物
    難容性のテディ・ボーイ
    破れかけのタイツから伝染
    火星のうらで待っています
    称賛/勝算なしの百年戦争
    夜ごと愛するフィロソファー
    きみのベースラインじゃ響かない
    そのやさしさがいちばんずるい
    フレアスカートじゃ闘えない
    花の獣
    茹だる延髄
    中指をうえへ
    引っ叩いてキス
    salty nightmare
    熱に浮くつまさき
    へなちょこヘモグロビン
    うそ吐き用リップスティック
    わたしをだめにするだけのきみ
    きみのために傷つく用意はできてる
    ショッキングピンク・ジェラシィ
    ほっぺのニキビもかわいいね
    むかつくあいつに報復キッス
    上手に綺麗に愛せないから
    片割れのラルム
    まなうらのネオン
    バレリーナの殺意
    ゆるやかな一撃を
    選りすぐりの夜たち
    願ってもない世紀末
    ゆるやかな首筋にあいを記す
    きらめきのペディキュア
    引っかき傷をなみだで埋める
    バスタブにサテンリボン
    とろける魔法は夢の底
    マーマレードをはらんだ瞳
    つやめくヴァニラ
    お願い ママ あたしを殺して
    優しい味で牙をむく
    息を吐くみたいにうまくあなたを愛せたらいいのに
    メテオシャワー終末論
    さよならの匂いが鼻をつく
    ゆっくりじっとり堕していく
    そんなゆるい関係なら、ってリボンをほどいたのはわたし
    網膜を刺激する甘さ
    声もなく共犯の約束を
    傷口からメルトダウン
    棘ごときみを咀嚼する
    舌っ足らずの愛したがり
    コンデンスミルクの吐息
    マッシュルーム・ボブのあいつ
    マシュマロ・ボブのあやつ
    あの子のピンヒールをへし折り隊
    退屈な毎日をスパイシーに変える魔法
    ペディキュアが剥がれ落ちたら合図
    ホーム越しプラトニック
    マスカラ塗りすぎ注意報
    したまつげは反抗期
    寝る寝る寝るね
    君とぼくと不等号
    かっこはーとが常套手段
    チープでプリティに騙しあいっこ
    貴方の猫舌が治らないように、わたしの惚れ癖もきっとなおらない
    馬鹿みたいなきみだよ
    まつげに猛毒を孕んだあの子
    踵立ちで愛を嘯く
    ぱっちりおめめの甘いワナ
    カワイクしか息できない
    小さじ一杯で広がる疑惑
    必殺技:悩殺ウインク
    成分:甘い罠とスパイスをひとさじ
    I AM CHOCOLATER
    ミルクセーキに沈む午後
    寂しさはお砂糖と一緒に煮込んでしまおう
    きみがいない朝って何味?
    あの子は夜の隠し子
    むせび泣きロマンス
    海底行きロケット
    マニキュアを落とすみたいに簡単にわすれるさ

    あなたの言葉があたしをあたしでいられなくする

    目には目を くちびるにはキスを

    ほどけて灰になるころ

    亡骸を抱いてまどろむ

    見て見ぬ振りの呼吸音

    syrupy girlfriend

    あまいだけの女の子

    2014-2

    ミルクがゆと無神論
    代替品のつややかさ
    堕ちるのはかんたん
    所詮はきみの精
    わたしのルミエール
    なんてことはない日の出
    滲むくらいに焦がれている
    名もない痕ばかり
    しるしはいつか消えるのに
    指をからめることから始めない?
    泣かない子の慰めかた
    イリーガル・キス
    背筋が凍る音を知る
    しあわせすぎて泣いちゃうなんて知らなかったよ
    スパイスティーに撃沈
    アプリコットに滲む恋
    マリンブルーに濡れる嘘
    煌めきだす合図 / eyes
    きらきら、ぱちん
    きみのゆるい瞬きにわたしは愛を知りゆくのです
    砕けた星のかけらを抱いて眠る
    きみとぼくの日曜日
    さよなら△ またきて死角
    ときめき流星群はとだえた
    I SCREEEEAM・ICE CREAM
    ぼくだけの魔法使いのおんなのこ
    愛の魔物をてなずけたい
    メルティング・マイ・ハート
    テンパリング・ユア・ハート
    きみはぼくでさよならをしる
    泣いたのはさいごの朝
    一等星になれやしない
    花柄宇宙
    絡めた舌がすべてを知っているわけじゃないのに
    まばたきの度に侵食
    劇薬を孕んだ指先で
    あやふやな甘さだけ瞳にきらめかせて
    青い夜のゆくえ
    透きとおる余白
    ナキムシンドローム
    とろり、いちばんぼし
    カーテン越しララバイ
    よそよそしい毛布にくるまって、あったかいキスをするような
    「あしたのよるでおしまいよ」
    ダイイングメッセージは甘め
    ビーフシチューはいつもしょっぱい
    せまくるしい奥まで連れてって
    半月とロンド
    夜鳴くじゅうたん
    ベイビーブルーな視線
    caramel/絡める
    淋しがりやの食卓
    やっつけラプソディ
    三分間即席ロマンス
    重い/想いから遠まわり
    いくじなしマスカレード
    やわらかな毛皮をぬいで
    ビビビ、あの子は電波になりました
    ぼくの肺に住まう怪物
    エベレスト・恋のてっぺん
    甘ったれちゃん
    ピピピッと陥落
    女の子の皮をかぶったモンスターだから
    わるいこだって叱ってね
    二度目なんか来ない
    買い物だけは上手なあなた
    まぶたの上には愛の色
    途方もない愛を知る
    (L)only planet
    いつまでも分からずやなきみに
    きらきら死にゆくぼくです
    うそっぱちの七日間
    ナントカ小惑星で心中しようよ
    (a)itai/あ、痛い
    内出血だからきっとだれもきづかない
    あの夏の名前をしらない
    あいつのコートネームを知ってる
    kozui⇔izuko
    赤い舌でさぐりあう
    うわっつらの愛情とその中毒性
    あなたはあたしを落胆させる天才
    名前もないところから壊死してく
    啜り泣き屋根裏部屋事情
    水中模索
    腐ったラブソングとボンゴレ
    意味のないあしたを量産する
    きれいなものなんて初めからひとつもなかった
    檸檬の気配
    流れる目尻に星屑を落として
    湿気った恋人
    海底にてランデヴー
    ストロベリーの刑
    うつくしい何かなんてきっとあたしたちはこれっぽっちも期待してないのだ
    たとえば靴下の中とか、背骨とかそういう見えないところから傷ついていく

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    映画連想お題

    「LEON」

    わたしが起こすはずだった悲劇
    ホブヘアの策士
    さみしい夜を撫ぜるだけ
    ミルクと銃口
    一緒に風邪をひいてあげる
    鋭利な愛の確かめ方
    すべてを暴く権利をちょうだい

    「ベンジャミン・バトン」

    遡行する歯車
    半宵のささめごと
    気儘なプリマ
    花々しく誘惑
    指の隙間から零れていく
    ifが壊れる音がした
    リピートできない夜の破片

    「ロシュフォールの恋人たち」

    うんめいってハーモニーみたいね
    ピアノ線の下、眠っている
    水兵さんと花の都
    無邪気なジェミニ
    薔薇色の御嬢さん
    ソウルメイトは額縁の中
    物語のつづきは巴里にて

    「ヘルタースケルター」

    ロスト・オア・イート
    どんなショーをご所望?
    最上の殺し文句
    嘲笑と栄光
    わたしは蝶にだってなれるはずだった
    憎しみのレプリカント
    堕ちるときはいっしょだよ